梅もどき

梅もどき盆栽の育て方、手入れ、管理など

<梅もどき盆栽の特徴>

梅もどき盆栽-Japanese-winterberry-bonsai-tree-001.JPG梅もどき,ウメモドキ
(英名:Japanese Winterberry) 

実つきの良い木ですが、雄木と雌木の両方をそばに置かないと受粉せず、実がつきません。

古くなるほど枝打ちも細かくなり、風格が出ます。

九月から年明けまで色の変化を楽しめる実は、赤実のほか黄実、白実の品種もあり、雌木だけで結実する大納言、矮性種の小姓梅もどきも出回ります。

 <梅もどき盆栽 管理>

 【水遣り】

水切れを起こすと夏に実つきが悪くなったり、秋に落果や翌年の花芽がつかなくなったりするので注意。

【肥料】

4~5月に玉肥を施し、その後は実がついたのを確認してから施肥をします。

【植え替え】

根の生育が旺盛なので、できれば毎年三月に基本用土で植え替えます。

【病害虫】

特に鳥が好む木です。鳥除けネットを張るか、日当たりの良い部屋に移します。黒い点が出て落果するのは黒点病です。

秋の長雨や多肥が原因なので、被害枝は切り落として焼却し、薬剤で消毒してから雨を避けた場所に移します。

カイガラムシやアブラムシは冬に冬期用の殺虫剤・殺菌剤を散布します。

<梅もどき盆栽 手入れのコツ>

【芽摘み】

葉が5~6枚になったら、先端を摘んでは枝を出させ、細かい枝打ちにしていきます。

【交配】

6月に雄木の花が黄色い花粉でいっぱいになるので、花を筆や綿棒などでさわって花粉を取り、雌木につく雌花の緑色のめしべにこすりつけます。

この人工授粉をすると、確実に結実します。

受粉が終わった花は花弁がそのまま落ちるのでわかります。

【剪定】

花は短い新枝の葉腋につきます。

切り詰めには強いので、毎年剪定を繰り返して細かい枝をたくさん出させます。

落葉中ならいつでも切り詰められます。

ヒコバエが良く出ますが、枝を更新する以外は早めに切り取り、木を疲れさせないようにします。

【摘果】

実つきが多すぎるときは早めに数を制限し、木が疲れないようにします。

また、いつまでも鑑賞していると、翌年にはぐっと生長が悪化しますから、正月の鑑賞が終わったら、早めに摘み取ります。 

【繁殖】

雌木を増やす確実な方法は、結実した枝を選んで挿し木することです。

挿し木は凍らなければいつでもできるほど、活着の良い木です。

とりまきで実生もできますが、4年ぐらいまで雌雄はわかりません。

<梅もどき盆栽 名木・銘品ギャラリー>

<準備中。。>

<他の盆栽ギャラリーはこちら>

 <梅もどき盆栽 月毎の手入れ>

【一月】

鑑賞後、実は早めに摘果します。保護を前提に軽めの剪定が可能です。

【二月】

保護を前提に軽めの剪定が可能です。落果後の剪定は芽動き前までに済ませます。

【三月】

植え替える樹は芽動きに合わせて。消毒を行い、四月頃から少しずつ施肥を開始します。

【四月】

五月上旬頃、新芽が長く伸びた段階で1~2節残して芽つみ。自然に芽止まりする枝はそのまま。

【五月】

5~6月に開花期を迎えるので、結実を望む樹は雄木を寄せて交配、実が固まるまでは肥料を取り除きます。

【六月】

養成樹は芽が固まれば芽押さえをしましょう。針金の食い込みには注意してください。

【七月】

枝作りに専念する場合は七月上旬頃まで葉刈りが可能です。実数の調節もこの時期に。

【八月】

実を確認して徒長枝を切り詰めます。不要なヤゴ芽は早めに処理しましょう。樹作り優先なら剪定・葉刈りも可能です。

【九月】

この秋に鑑賞を控えている樹は実を確認し徒長枝を剪定します。鳥害にも注意しましょう。

【十月】

実の位置を確認して徒長枝を切り詰めます。水切れ・鳥による食害に注意しましょう。

十一月】

水切れ・鳥の食害に警戒し鑑賞に備えます。なお、鑑賞後は早めに実を取り除き樹の負担を軽減しましょう。

【十二月】

早めに実を取り除き、霜や寒風から保護しましょう。

<他の樹種の育て方はこちら>